1. 成長期待のポイント
展示会事業の全国拡大と新規就活イベント「Growth就活DXPO」、およびM&A仲介の大量採用・回転寿司モデルによるスケールで、今後3年の売上CAGRは約23%、営業利益CAGRは約37%の高成長を目指す。
2. 成長ドライバー別の分析
展示会事業の全国拡大とハイブリッド化
- CareTEX(介護)・DXPO(IT)を地方に拡大し、2027/3期以降で新潟・愛媛・札幌等を追加予定。出展小間数・開催回数の増加が直接売上拡大を牽引。
- オンライン365日+リアル会期前後の集中マッチング運用で年間収益の安定化と商談密度向上を図るハイブリッドモデルを継続。
- “シェアブース”で出展コストを低減し、中堅・ベンチャーの出展を誘引、採用支援分野(Growth就活DXPO)を短期間で立ち上げる戦術。
M&A仲介事業のスケール化(回転寿司モデル)
- 中小型案件に特化し、低めの手数料で大量成約を狙うビジネスモデル。買い手DBは約1.9万社保有、成約までの平均4.2ヶ月と短期化。
- コンサルタント積極採用(入社~戦力化約9ヶ月)で案件処理能力を引き上げ、26/3→29/3でコンサル数を約2.2倍に拡大計画。
- 自社開発の工程管理システムにより案件進捗の定型化・効率化を実現し、高い成約率と回転速度を維持。
新規事業(Growth就活DXPO)とDB活用のクロスセル
- 新卒向け「選考直結型」就活イベントを軸に採用支援事業を展示会へ統合。出展料収益化と人材紹介の収益改善を狙う。
- 展示会来場者・出展社DBをM&A仲介や採用支援に横展開し、1顧客あたりのLTV向上を目指すクロスセル戦略。
- 成果指標:27/3期でGrowth就活売上286百万円計画、段階的に拡大(28/3:446、29/3:618百万円)。
3. 今後3年の業績成長イメージ
会社計画は2026/3期売上5,469百万円 → 2029/3期10,175百万円(3年で約1.86倍)。想定CAGRは売上約23%、営業利益は1,559→4,001百万円でCAGR約37%。上位要因は(1)展示会の開催数・出展小間数増(地方展+新テーマ)での安定的限界利益拡大、(2)M&A仲介のコンサル大量採用による成約増と高い利益率、(3)Growth就活の収益化による第3の柱化。四半期偏重はあるが通期では増収増益トレンドを想定。
4.課題・リスク
- 人員投下の時間差:コンサル・営業の戦力化に約9ヶ月要し、採用先行投資が短期利益を圧迫する可能性。
- 案件管理の精度:過去に権限移譲で成約率低下の実績あり。事業部横断の進捗管理を復活させるが実行リスクは残る。
- イベント依存と不可抗力リスク:展示会収益は開催集中(第2四半期以降)かつ天候・感染症等で中止・延期リスクが高い。オンライン代替で緩和するが完全代替は困難。
- 成長前提の市場奪取競争:IT・DX分野は競合増。採用イベントの市場受容や出展者獲得が計画を下回れば採算悪化。
- マクロ・需給変動(景気、企業投資抑制)や為替・コスト上昇が利益率に影響。
5.総括
展示会+M&Aの相互DB活用と、就活イベントによる事業の多様化で高成長を目指す明確な戦略。短期は採用・運営の実行力と展示会開催の安定が鍵。成長期待は大きいが実行リスクとイベント依存を織り込んだ慎重な評価が必要。