1. 成長期待のポイント
オークション委託拡大・小売(ALLU)強化・国内外での仕入拡大によりGMVと粗利率が改善中。FY26計画は売上高1,060億円、営業利益55億円。国内リユース市場は2030年に4兆円(CAGR約3.5%)、世界ラグジュアリー再販は5.4兆→7.5兆円(2030年、CAGR約4.8%)で追い風。
2. 成長ドライバー別の分析
オークションプラットフォーム(STAR BUYERS AUCTION)の拡大
- 委託落札額が急拡大し、FY26/3Q累計で委託落札額比率は40%超に到達。委託GMV増が手数料収入拡大を牽引。
- 会員費・参加費の導入で手数料収入基盤を強化、SaaS的機能やフルフィルメントで付加価値を高める計画。
- 海外パートナー数と参加時間帯の工夫で国際入札を増やし、GMV成長を持続させる戦術。
小売(ALLU/シームレス出品)強化
- シームレス出品でEC・店舗への先行掲載→販売率向上。小売売上高比率は既に25%水準へ接近。
- 店舗(インバウンド含む)と越境ECで高単価商品の接点を拡大し、粗利率の高い販売チャネルを育成。
- TV CM・SNS等の認知施策で来店・仕入トラフィックを拡大、CM後の認知上昇データも確認済み。
仕入基盤の強化(国内効率化・海外・アライアンス)
- 国内は店舗効率を重視した出店で1店当たりの仕入増を実現。アライアンス(金融機関等)で新たな仕入ルートを構築。
- 海外(特に東南アジア等)でパートナー店舗を中心に拠点拡大。海外仕入高の高成長を目標(FY27へ向け高CAGR目標)。
- 在庫を潤沢に確保しつつ売上総利益率重視の仕入で在庫品質を維持(在庫回転日数は60日程度)。
3. 今後3年の業績成長イメージ
FY26は会社計画で売上1060億円・営業55億円(営業率約5.2%)。上期の仕入・GMV拡大と小売比率向上が効き、FY26→FY28の3年間シナリオ(実行順調)では年平均10〜15%程度の売上成長、営業利益率は投資を織り込みつつも5%前後を維持〜改善するイメージ。オークション委託比率40%超・小売比率25%定着が前提。
4. 課題・リスク
仕入量は外部要因(相場・消費者持込)に依存し安定確保が課題。地金・時計等の相場変動や米国関税等の国際リスクで販売・海外パートナー需要が影響を受ける可能性。偽造品・盗品対応、在庫増加に伴う資金負担(有利子負債増加)や出店・広告投資の回収リスクも注視すべき点。
5. 総括
プラットフォーム(オークション)と小売の両輪で高付加価値売上を拡大する好位置にある。一方で仕入安定性・相場変動・投資の実行と資金面管理が達成の鍵。達成できれば中期で堅実な増収・利益改善が期待できる。