1. 成長期待のポイント
改正保険業法による募集プロセス管理ニーズ増、来店型「保険クリニック」300店超の拡大、ASシリーズのMRR拡大を軸に、会社計画では2026→2028で売上は約10.96→15.21億円、売上CAGR約17.8%を目指す。
2. 成長ドライバー別の分析
保険クリニック事業の店舗拡大とWeb送客強化
- 直営+FCで307店舗(直営108、FC199)を保有、出店計画は次期+20店、3年計画最終年度で更に拡大。
- Web集客比率が上昇(直営のWeb由来来店割合50%台)で来店数・成約件数が大幅増(来店40,078件、成約22,865件)。
- 新規出店・M&Aで規模拡大→投資回収を約2年想定、店舗拡大はトップライン拡大と現場データ蓄積を促進。
ソリューション事業(ASシリーズ)のストック化と法改正追い風
- 改正保険業法で募集プロセス管理・比較推奨の記録保存が重視され、AS-BOX等の導入需要が高まる構造的追い風。
- 代理店・金融機関向けID数7,782、代理店・銀行向けMRR約44,780千円、保険会社向けMRR約34,508千円(合計MRR約79,288千円/月)とストック基盤あり。
- 会社はMRR拡大を重視し、フロー依存からの脱却を目指すためアップセル・新顧客獲得を推進。
システム/AIプロダクトとFA事業の収益多角化
- AI-OCRや「書審AI」等のAIプロダクトでストック型収益を拡充、システム事業のストック比率は高く成長余地あり。
- FA事業(法人・富裕層向け)とグループの訪販連携で顧客チャネルを拡大し、保険以外金融商品の取扱いでARPA向上を狙う。
- 技術と現場(店舗・代理店)を掛け合わせたデータ資産が参入障壁を高め、長期の利益率改善に寄与。
3. 今後3年の業績成長イメージ
会社の3か年計画では、売上は10,964百万円(2026)→12,556百万円(2027予想)→15,205百万円(2028計画)。これにより売上CAGRは約17.8%/年、営業利益は703→812→1,578百万円でOPのCAGRは約49.9%を想定(高成長は後半のMRR拡大と効率化に依存)。上期は人材・MRR拡大の先行投資で減益も、通期では増収増益見込み。
4. 課題・リスク
- 大型受託案件の不確実性:過去に想定案件の未受注でソリューション収益が減少した実績あり。受注の遅れは計画達成を阻害。
- MRR成長の速度:MRR拡大が遅れるとフロー依存が残り利益予見性が低下。
- 出店計画と人材確保:新店投資・採用・育成の遅れや既存譲受店舗の収益化失敗は投資回収を悪化させる。
- 規制・コンプライアンス対応コスト増:改正法対応の体制強化費用が想定外に膨らむ可能性。
- マクロ要因(消費減退、金利・為替)や競合のシステム参入も下押し要因。
5. 総括
改正法を追い風に、店舗拡大とASシリーズのMRR拡大で高い成長計画を掲げるが、MRR獲得ペースと大型案件受注、出店・人材の実行力が計画達成の鍵。投資家は収益のストック化進捗と大型受注の可視化を注視すべき。