内海造船は2026年度に受注高が803億45百万円(前期比+67.4%)、受注残高が1,343億45百万円(+33.7%)と積み上がり、2027年度第1四半期も売上高+23.5%、営業利益+203.6%で好調。受注残の着実な工事進捗と高付加価値船中心の戦略で今後3年は横ばいから緩やかな成長が期待される。
会社公表の2027年3月期予想は売上46,000百万円、営業利益1,600百万円。シナリオベースでは(A)ベースケース:受注残の順調消化と為替効果でFY2028は約+2〜5%成長、FY2029も同程度で年平均CAGR約2–4%。(B)アップサイド:政府支援・追加受注・高付加価値比率上昇でCAGR6–8%。(C)ダウンサイド:資材高・受注停滞で横ばい〜マイナス成長となる可能性。
受注環境の不確実性(船主の様子見や運賃環境)、原材料・塗料等資機材価格の急騰、工場設備老朽化と人手不足による納期遅延・コスト増、為替変動(円高は逆風)。また受注の採算性確保が不十分だと、売上増でも利益率が悪化するリスクがある。政府支援や補助金の実行条件変化も不確定要素。
受注高と受注残高の積み上がりを背景に短中期の売上基盤は堅いが、資機材コスト・人件費・受注採算性が成長の鍵。保守的には今後3年は安定〜緩やかな成長(CAGR概ね2–4%)が期待でき、政府支援や高付加価値船比率の改善が実現すれば上振れ余地あり。