ニチレキは公共投資の底堅さと高付加価値アスファルト製品拡販、2027年稼働予定の「つくばビッグシップ」による生産・物流強化で今後3年は増収・収益改善が期待される。
会社の中期計画では2030年売上860億円目標(2025年比113%、5年CAGR約2.5%)とし、EBITDAは867.4億→1,130億相当(5年CAGR約5.6%)を掲げる。直近の業績計画では2027年度売上80,000百万円(+5.5%)を想定し、以降は「つくばビッグシップ」稼働と高付加価値製品拡大により年率約3〜4%の緩やかな売上拡大、EBITDAは年率4〜6%程度の改善を見込むシナリオが現実的。
(1)原材料(アスファルト原料・石油)価格と為替変動:中東情勢で原油高騰リスクあり。計画は原油100$/bbl(2026)→65$/bbl(以降)、為替160円を前提としており変動は業績に直結。
(2)設備投資の初期負担:つくば稼働による減価償却増で短期的にROE改善が鈍る可能性。稼働遅延や想定未達は業績圧迫要因。
(3)受注タイミング・地域偏在:一部地域で発注見合わせ事例があり、工事受注の偏りや遅延が売上先送りにつながる。
(4)流動性・在庫管理:Q1で現金減少・売掛減少が確認され、資金・債権管理の継続的な注意が必要。
ニチレキは公共投資の追い風と高付加価値製品+つくば拠点の稼働で今後3年は増収・収益改善が期待されるが、原材料価格・為替と設備投資の初期負担、受注タイミングが成長実現の分岐点となる。