マイクロ波化学(9227) の株式情報 | Hooolders最終更新日:2026/08/12 16:52
マイクロ波化学株式会社
2026年6月期 通期決算
決算の重要ポイント
- 売上高は1,057百万円(約10.58億円)に留まり、前年(1,608百万円)から約34.3%減少。複数の大型プロジェクト受注遅延が主因。
- 営業損失は△927百万円(約△9.27億円)だが、原価・販管費のコントロールにより5月修正予想(△954百万円)を約27百万円上回る着地。
- 資金面は長期借入5億円の実行とコミットメントライン継続で短期流動性を確保。鉱山プロセスやDualPore(低濃度貴金属回収)など事業ポートフォリオの拡大を推進中(実証・パイロットの進捗あり)。
決算数値概要
- 売上高: 10.58億円 (前年比 △34.3%)
- 営業利益: △9.27億円 (前年比 △594.8%)
- 純利益: △9.65億円 (前年比 △697.5%)
前回決算からの主なUPDATE
- 5月修正予想(売上1,044百万円、営業損失△954百万円)に対し、通期実績は売上1,057百万円、営業損失△927百万円と修正予想を若干上回って着地。
- 第4四半期に運転資金確保のため長期借入合計5億円を実行(みなと銀行3億、政策金融公庫2億)。コミットメントライン5億円は維持。
- 事業領域を拡大:低濃度貴金属回収事業(DualPore)を譲受・立ち上げ、鉱山プロセス分野でベンチ/パイロット実証(鉄鉱石還元・マンガン煆焼)やPMET/三井物産とのMOU締結などを推進。
好材料(ポジティブ要因)
- 鉱山プロセスでベンチスケール実証に成功(約15kgの鉄鉱石還元、数十kgのマンガン煆焼)およびPMET/三井物産との商業化検討MOUで市場拡大の足がかりあり(資料参照:決算説明資料 p17–19)。
- DualPore(低濃度貴金属回収)を取得し、導入済ラインあり(5ライン)。継続収益化を目指すストック型モデルで新たな収益源を確保。
- 27/6期は営業黒字化計画(売上1,512百万円、営業利益+50百万円)を提示。原価改善・販管費削減で収益性回復を見込む。
悪材料(ネガティブ要因)
- 収益が大型案件に集中しており、受注タイミングの変動で業績が大きくぶれる事業構造(化学産業依存の高さ)。今回も受注遅延で売上大幅減。
- 大幅な当期純損失(△964.9百万円)計上により純資産が減少、自己資本比率は約8.6%と低水準で財務余力が乏しい(貸借対照表参照)。
- 営業活動によるキャッシュ流出が大きく(営業CF △459百万円)、長期借入の増加(長期借入金681百万円、1年内返済予定138百万円)により金利・返済リスクと流動性管理の必要性が高い。