1. 成長期待のポイント
城南・城西エリア中心の高付加価値一棟開発が主力で、2027年売上411億、2028年450億目標。開発販売数増(39→計画44棟)と垂直統合で収益率改善、売上CAGR想定約8–10%の成長期待。
2. 成長ドライバー別の分析
都心一棟開発(EL FARO/MIJAS/LOS ARCOS)
- 2026年度は39棟売却、2027年度は44棟計画で供給拡大が収益源。
- 物件は東京23区の城南・城西に集中し、立地優位で稼働率・賃料が堅調。
- 海外投資家向け販売を拡大(2026年は海外販売6件)し、高額物件の売却が利益を押し上げる。
垂直統合による利益率向上(開発→建設→管理)
- グループ内に建設会社2社と管理会社を保有し、開発コスト抑制と工期短縮を実現。
- 建設事業の外部受注増で稼働率向上、2026年は建設収益黒字化。
- 管理事業は高稼働(稼働率約98%)で安定収益を確保、サブリース増で利益率改善。
財務・オペレーション改善と資本効率
- 中期計画:2026→2028売上36,894→45,000百万円(目標)で2026→2028の売上CAGR約10.4%(2年ベースの目安)。
- ROEは2026年22.2%と高水準、CCC短縮(全体目標16.3ヶ月)でキャッシュ創出力向上を目指す。
- 累進配当・株主優待導入で株主還元を強化(配当15円→予想17円)し投資家の支持を得やすい。
3. 今後3年の業績成長イメージ
2027年:売上411億(+11.4%)・営業益50億、2028年:売上450億(+9.5%)・営業益52億を会社計画として公表。保守的に2029年は成長鈍化を想定し+約5%と仮定すると、2026→2029の売上CAGRは約8.5–9%程度。高付加価値物件の比率維持と垂直統合効果で営業利益は安定的に拡大。
4.課題・リスク
金利上昇・借入コスト増(長期借入が大幅増加)による利息負担、建設資材・工事費や土地価格の高止まりで利幅圧迫。用地仕入れや着工遅延でCCCが長期化すると資金効率悪化。都心集中による需給悪化や海外販売の想定未達も業績に直撃。資本投入拡大に伴うレバレッジ管理が重要。
5. 総括
高稼働の都心一棟開発と垂直統合で営業力・収益性は強い。会社目標ベースで今後3年は売上CAGR概ね8–10%期待。ただし、金利・原価上昇と資金回転(CCC)管理が成否を分けるため、借入動向と着工→販売の実行力を注視すべき。