クオリプス(4894) の株式情報 | Hooolders最終更新日:2026/08/13 16:30
クオリプス株式会社
2027年3月期 第1四半期決算
決算の重要ポイント
- リハート(ヒトiPS由来心筋細胞シート)の保険償還価格が中医協で了承(薬価:53,200,000円)。保険収載は官報告示を経て2026年9月1日予定、収載後に販売開始見込み。
- 第1四半期は売上ほぼゼロ(0.02億円)で、研究開発費の増加等により営業損失が拡大(営業損失:▲3.33億円、四半期純損失:▲3.18億円)。研究開発費は前年同期比約+98.9%増。
- パイロットスケールプラント竣工と経産省の「再生CDMO補助金」採択(補助率2/3)により、大量培養・CDMO体制の立上げが進展。通期予想は既に上方修正(売上高540百万円を織り込み)。
決算数値概要
- 売上高: 0.02億円 (前年比 -98.2%)
- 営業利益(経常利益): ▲3.33億円 (前年比 -)
- 純利益: ▲3.18億円 (前年比 -)
前回決算からの主なUPDATE
- 中医協でリハートの保険償還価格(53.2百万円)が了承。7月28日に通期業績予想を上方修正(経常損失予想を△1,400百万円→△580百万円、売上高予想開示:540百万円)。
- これまで受け入れていた共同研究開発費(第一三共等)に係る受入額が終了し、共同研究開発費受入額の減少に伴い自社負担の研究開発費が増加(Q1の研究開発費計上額増)。
- 中之島のパイロットスケールプラントが竣工し、再生CDMO補助金を活用したプロセス開発を開始。設備投資の2/3を補填される見込みで資金負担が軽減。
好材料(ポジティブ要因)
- リハートの薬価決定(53.2百万円)と保険収載により、2026年秋以降の売上計上と黒字化に向けた明確な道筋が出現。通期売上予想(540百万円)を開示済み。
- パイロットプラント竣工+再生CDMO補助金(補助率2/3)の採択により、大量培養・商用供給体制の早期整備が可能。将来的なCDMO収益化の期待。
- 技術面の証明(スタンフォード共同研究、カテーテル小動物PoC、大会での受賞等)により国内外での技術的信認が向上し、海外展開・ライセンス機会が拡がる可能性。
悪材料(ネガティブ要因)
- 第1四半期の実績は売上ほぼゼロで巨額の四半期赤字(営業損失▲3.33億円、親会社株主に帰属する四半期純損失▲3.18億円)。キャッシュ消費は続くリスク。
- 共同研究開発費受入額の終了により外部負担が減り、当面は自社負担の研究開発費が増加(利益・キャッシュにとって逆風)。
- リハートは条件・期限付き承認のため、市販後に75例以上のデータ収集等の要件があり、採用スピードや実際の移植件数が業績に直結するため不確実性が高い(薬価政策・導入病院数の進捗次第で収益化遅延の可能性)。