1. 成長期待のポイント
中期計画(2025–2027)で売上CAGR約10%、EBITDA CAG R約9%を目標。2026年通期予想は売上100億円(10,000百万円)、EBITDA714百万円。DX・RPA需要の追い風とM&Aで売上拡大が見込まれる。
2. 成長ドライバー別の分析
DX推進・DXコンサルティングの拡大
- コア事業である業務プロセス改革やSaaS導入支援が主力。資産運用分野でのニッチトップポジションを確立している。
- 中期計画での「つくる」から「つかう」へのシフト(ローコード/SaaSインテグレーション)により高付加価値案件比率向上を見込む。
- スライド上の想定でDX領域の売上CAGRは約11%と高成長を想定している。
RPA関連サービスとパートナー優位性
- RPA(UiPath)に強く、ダイヤモンドパートナーとしてライセンス販売+導入支援で顧客基盤とライセンス収益を伸ばす立場。
- RPA人材のリスキリングにより単価向上を実現しており、RPA関連はCAGR約12%想定(資料のサービス別成長)。
- ライセンス+運用のストック化が進めば収益の安定化とマージン改善に寄与。
M&Aとグループ経営による拡張力
- 2025–2026で八興システムズ、ウィズ・テック、アゼスト、キャッツ等をグループ化。短期的に貸借対照表ののれんが増加(のれん約+506百万円)したが、下期以降は売上寄与が期待。
- Azest のデータ&AI基盤、Cats の基幹系経験などでサービス幅(データ/AI・基幹領域)を補強し、クロスセル効果が見込める。
- M&Aによる売上増(資料想定でM&A寄与分あり)と人材獲得で中期の成長加速を支援。
3. 今後3年の業績成長イメージ
中期計画に沿えば今後3年で売上は年率約10%前後の成長が想定される。会社見通しは2026年売上100億円、EBITDA714百万円で、のれん償却や一時的なオフィス移転費等で営業利益は一時抑制されるが、EBITDAベースでは中計目標を確保。サービス別ではDXとRPAが主力牽引、M&Aの統合・SaaS化が順調なら2027年までに中期目標水準への到達が現実的。
4. 課題・リスク
M&Aの統合リスク(人材・顧客・システム統合)が想定以上に時間を要すると成長シナリオが鈍化。短期的にはオフィス移転等の一時費用で営業利益圧迫(四半期でE B I T D A▲27.7%、純利益▲44.7%)。のれん増加に伴う償却負担とキャッシュ投入、人的リソース不足や人件費上昇、競合のSaaS/ローコード攻勢、マクロ(景気・投資抑制)も成長の逆風となり得る。
5. 総括
DX・RPA需要と複数のグループM&Aで売上拡大の道筋は明確。売上CAGR約10%、EBITDA CAG R約9%を目標とする中期計画は合理的だが、M&A統合と短期的なコスト要因が実績を揺らす可能性があるため、投資判断ではEBITDAトレンドとM&A後の利益貢献スピードを注視することが重要。