1. 成長期待のポイント
ビットコイン保有(43,000BTC、BTC NAV約4,095億円)を核に、インカム事業(オプション収入)でキャッシュ創出、証券子会社による社債(BitBonds)発行で円建て調達を拡大し、今後3年で収益基盤の拡大が期待される。
2. 成長ドライバー別の分析
ビットコイン・トレジャリー拡大
- 保有量は2026年6月時点で43,000BTC、BTC NAVは約4,095億円と大規模な準備資産を保有。
- 「1株当たりBTC(BTCイールド)」をKPIに資本調達(普通株式・優先株式・負債)を組合せ、希薄化を超えるBTC蓄積を目指す。
- BTC価値上昇時はバランスシート価値拡大→資本供給の選択肢増加(mNAVを活用した資本リサイクリング)。
BitBonds とメタプラネット証券による円建て資金調達
- 証券会社を子会社化し(Siiibo→メタプラネット証券)、社債プラットフォームで自社債・他社債の取り扱いを拡大。
- 2026年7月以降にBitBondsの私募発行を開始。国内の家計預金(約1,126兆円)を取り込む余地が大きい。
- 円建て債発行により、円での長期資金を確保してBTC取得を推進できる(個人向け社債市場のクーポン水準参考:平均約2.24%)。
ビットコイン・インカム事業とプロダクト拡充
- オプション等のデリバティブ収入が収益の柱に(中間期:ビットコイン関連売上計4,742百万円、セグメント利益4,279百万円)。
- インカム事業で得た現金を証拠金・利払い原資に回し、実質的なBTC取得コストの低減を図る(実質取得単価の低減効果を公表)。
- 将来的にデジタル証券、ステーブルコイン決済やST活用などのプロダクト(Project Nova)を拡張する計画。
3. 今後3年の業績成長イメージ
会社公表の2026年度業績予想は売上16,000百万円(+79.7% YoY)、営業利益11,400百万円(+81.3% YoY)。短期はBTC関連事業とインカム事業が牽引し、BitBonds等で資金基盤が広がれば、2026〜2028の売上CAGRは中間ケースで約20〜30%程度、営業利益も同水準の伸びを期待できる。ただしBTC価格の変動で実績は大きく揺れ得る。
4. 課題・リスク
- ビットコイン価格変動:時価評価の評価損益が経常・純利益に大きく影響(実績で巨額の評価損計上の可能性)。
- レバレッジ/担保リスク:BTC担保のクレジットファシリティ利用は、急落時の追証や追加担保要求リスクをはらむ。
- 資本調達制約:mNAVが1倍未満では普通株発行が制限され、計画通りのBTC取得が困難になる可能性。
- BitBonds流動性・需要リスク:個人向け・私募債の需要や信用評価次第で調達コスト・可能額が変動。
- 規制・税制:暗号資産規制・税制の変更や優先株上場の不確実性が事業計画に影響。
5. 総括
高い成長ポテンシャル(BTC蓄積+インカム事業+社債プラットフォーム)を持つ一方、BTC価格と資本調達環境に業績が強く左右されるハイリスク・ハイリターン銘柄。投資はボラティリティ許容度と資本構成の理解が必須。