1. 成長期待のポイント
デジタル広告・制作に加え、2025年10月子会社化のソフト開発(フェロー)を取り込みストック型収益を拡大。2027年3月期は会社予想で総売上高8,200百万円(+4.3%)・営業利益180百万円と回復基調。
2. 成長ドライバー別の分析
デジタル領域とAI活用による受注拡大・効率化
- インターネット広告やWEB改修等のデジタル案件が安定受注(Q1:広告セグメント収益約421.5百万円)。
- AIツール導入で提案活動・制作の効率化を図り、売上総利益率はQ1で21.4%に改善。
- データ/コンサル型提案強化で高付加価値案件の獲得とマージン改善を狙う。
ソフト開発事業(子会社フェロー)によるストック型収益化
- フェローの連結化でソフト開発売上を計上(通期FY2026で約120.9百万円、Q1で40.2百万円)。
- クラウド斎場予約や音声自動応答等のSaaS/システム案件は継続収益化しやすく、粗利安定に寄与。
- ソフト系サービスの拡大は季節性の強い広告収益の変動吸収につながる。
地域密着リテール・空間プロデュース・スポーツマーケティング
- 自社運営の「徳島・香川トモニ市場」が堅調な集客・売上を確保し、リテール基盤を維持(Q1リテール収益約14.3百万円)。
- 地元企業の施設プロデュースや行政プロポーザル獲得で大型案件の年度内計上が可能。
- スポーツマーケティングでのメディア出稿収益計上も確認され、収益基盤の多様化に寄与。
3. 今後3年の業績成長イメージ
会社予想(FY2027):総売上高8,200百万円(FY2026比+4.3%)、営業利益180百万円(黒字転換見込み)。デジタル案件の拡大とAI導入による利幅改善、フェローによるストック型売上拡大が続けば、今後3年で総売上高CAGRは概ね4〜8%レンジ、営業利益率はマイナス圏から2〜4%水準へ改善するシナリオが現実的。季節性・プロジェクト計上タイミングにより年度変動は残る。
4.課題・リスク
- 広告市場は景気敏感で、物価・金利変動や企業の広告抑制が売上へ直接影響するリスク。
- 大型案件や行政プロポーザルの収益計上が年度依存で、想定計上時期が遅れると成長鈍化。
- フェロー等のソフト事業の拡大が計画どおり利益貢献しない場合、投資回収や人員コストが重荷に。
- 短期借入金の増加(Q1短期借入金557百万円)など資金構成の変化に伴う財務負担増リスク。
5. 総括
地域基盤を活かしたデジタル化/AI活用とソフト開発の取り込みで黒字化と収益基盤の安定化を目指す段階。短期はプロジェクト計上タイミングや景況に左右されるが、中期的には売上成長と利益率改善が見込める。ただし市場環境とソフト事業の収益化が鍵。