大成建設は2027年3月期計画で売上2兆4,200億円(+15.8%)を見込み、受注・売上ともQ1で好調。M&Aによる事業拡大と開発事業利幅改善で今後3年は増収だが、利益は投資・資金調達の影響で鈍化する可能性あり。
2027年度は会社計画で売上+15.8%(2.09→2.42兆円)を想定。Q1の進捗(売上5,212億円、進捗率約21.5%)は順調。M&A効果と開発事業の利幅改善で売上は年率二桁成長に寄与する見込みだが、のれん償却・借入増の利息負担や投資先行で当面は営業利益成長は緩やか(会社計画は営業利益ほぼ横ばい)。
資金調達コスト上昇と有利子負債増加で営業外費用が拡大しており、利息負担が利益を圧迫するリスク。M&A後の統合作業やのれん償却負担、連携効果の実現遅延も想定される。さらに建設資材・労務費の高止まり、地政学リスクや顧客の投資抑制が受注・採算に影響する可能性がある。
売上はM&Aと開発案件で今後3年堅調に伸びる想定だが、資金コスト上昇とのれん償却が利益成長の足かせ。増収シナリオは有力だが、利益率回復の速度と財務負担軽減が投資判断のポイント。