東証プライム市場

新日本科学(2395)

概況

最終更新日:2026/08/05 11:54
この章の文章はAIが開示資料をもとに生成しています。誤りを含む場合があるため、投資判断の際は開示一覧から原文もご確認ください。
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総括

Q1は売上78.6億円(+21%)でQ1過去最高。CROの期ずれ受注で利益大幅改善、上期予想を上方修正。

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主力事業

非臨床CRO(NHP繁殖含む)が主力。臨床CRO・TR・投資を併存し、経鼻製剤Atzumiの事業化を推進。

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業績

Q1は増収増益で営業利益521百万円、経常1,433百万円、親会社株主純利益1,064百万円と大幅改善。持分法利益も堅調。

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注目点

SatsumaのAtzumi米国上市準備、EU規格NHP実験棟(約100億円投資)建設、受注残440.6億が強材料。

最新決算の要点

最終更新日:2026/08/05 11:54
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株式会社新日本科学

2027年3月期 第1四半期決算


決算の重要ポイント

  • 第1四半期の売上高は78.69億円(前年比 +21.5%)で、Q1として過去最高を更新
  • 営業利益は5.22億円に回復(前期Q1は営業損失)し、期ずれで本四半期に大型案件の売上計上が集中したことが主因
  • TR事業(Satsuma)に係る投資・事業化コストは継続しており、同事業は引き続き営業損失を計上(Q1:5.93億円の損失含む)

決算数値概要

  • 売上高: 78.69億円 (前年比 +21.5%)
  • 営業利益: 5.22億円 (前年比 - )
  • 純利益: 10.64億円 (前年比 +308.6%)

前回決算からの主なUPDATE

  • 上期(第2四半期累計)業績予想を上方修正(売上・利益ともに上方、通期予想は維持)
  • Q1で2026年度にずれると見込まれていた複数の大型CRO案件の売上が本Q1に計上され、受注残高・売上が増加
  • EU規格対応の大型NHP施設「EU実験棟」建設着手(2027年秋完成予定)など設備投資を継続

好材料(ポジティブ要因)

  • クロージングした大型受注と欧米顧客からの受注増で非臨床CRO事業が好調:Q1の非臨床受注高は過去最高(99.61億円、海外比率上昇)
  • Satsuma(経鼻片頭痛薬 Atzumi™)のFDA承認を背景に商業化を進展中。米国内での上市・パートナリングによる将来収益ポテンシャル(Peak Sales想定あり)
  • 自社NHP繁殖体制、バイオアナリシス設備増強、プリファード契約獲得等で競争優位性が強化されている(受注残高は44,060百万円で過去最高水準)

悪材料(ネガティブ要因)

  • TR事業(特にSatsuma)の事業化コストが継続的に発生しており、短中期では営業損失が収益を圧迫(Q1で約5.93億円の損失計上)
  • 大型設備投資(NHP関連、EU実験棟等)と研究開発・商業化投資により資本支出・減価償却負担が増加し、キャッシュフロー・財務負担の懸念が残る
  • 売上の「期ずれ」リスクと受注のキャンセル発生可能性により、四半期業績の振れ幅が大きい点(タイミング依存の収益構造)
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長期成長期待

最終更新日:2026/08/05 11:54
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1. 成長期待のポイント

新日本科学はCRO(特に非臨床/NHP試験)の海外受注急増と高い受注残(Q1受注残440.6億円)が短中期の売上押上げを支え、臨床持分法利益(新日本科学PPD)とTR(Atzumi™)の実用化が実現すれば、今後3年で「年率概ね10〜25%」の増収シナリオが現実味を帯びる。

2. 成長ドライバー別の分析

CRO事業(非臨床:NHP中心)の海外受注拡大

  • Q1非臨床受注高は99.6億円(前年Q1比+23%)で、海外受注高が53.2%に拡大。欧米顧客からの引合い・受注が大幅増。
  • 受注残高はQ1末で440.6億円と過去最高水準。これにより短〜中期の売上確度が高い。
  • 設備投資(EU実験棟:約100億円投資、2027年秋完成目標など)と国内NHP繁殖体制強化が稼働率向上と受注対応力を後押し。

臨床事業(持分法利益:新日本科学PPD)の高収益貢献

  • 新日本科学PPDからの持分法利益はQ1で7.18億円(前年Q1 7.00億円)。高い営業利益率を持つPPDの業績が持分利益を通じて安定寄与。
  • 日本エリアの国際共同治験需要は継続的で、PPDの従業員増でキャパシティ拡大中。持分法収益の安定成長が期待される。

TR事業(Atzumi™等)の実用化ポテンシャル(大幅上振れ要因)

  • 経鼻片頭痛薬Atzumi™の米国上市(Satsuma社)により、Peak Salesで「年間2億USD超(=約300億円級)」の成長機会を想定。
  • ただし上市・パートナリング・自社販売の成否と投入コストの最適化が鍵で、短期はSatsuma向けコストが営業損失を生む可能性あり(Q1でSatsuma損失5.93億円)。

3. 今後3年の業績成長イメージ

ベースケース(現状の受注残・設備投資の順調な立ち上がりを前提):FY27会社予想38.0億円→FY28 約42.6億円→FY29 約47.6億円(3年平均成長率(CAGR)約12%)。理由は強い受注残と欧米受注拡大の継続、PPDの安定持分利益。アップサイド(Atzumi™の早期商業化+販路獲得):FY28〜FY29で年率20〜25%成長も視野(Atzumi寄与で大幅上振れ)。ダウンサイドは大型案件の期ずれ・顧客キャンセルで成長鈍化の可能性あり。

4. 課題・リスク

  • TR(Satsuma)の事業化コスト増と上市遅延:短期はTRが営業損失を拡大させる要因。Atzumiの商業化が遅れると期待収益が先送りに。
  • 受注の集中・キャンセルリスク:大型案件の期ずれや試験前キャンセルが売上変動を拡大。国内での試験前キャンセル増加の兆候あり。
  • 大型投資と資金負担:EU実験棟やNHP繁殖設備等の巨額投資(総額数十億〜100億円規模)が投資回収を前提に運転資金や借入負担を生む可能性。
  • 為替変動(対ドル円):海外受注・収益が拡大する一方で為替感応度が高く、急激な円高は収益を圧迫。
  • 動物福祉規制・国際基準対応:NHP利用の社会的・規制リスクは事業運営に影響し得る。

5. 総括

強固な受注基盤と海外シフト、PPDからの持分法利益、設備拡充による供給力増強で短中期の増収期待は高い。ただし、Atzumiの商業化タイミングと大型投資の回収、受注の実行リスク(期ずれ・キャンセル)次第で業績の振れ幅は大きく、投資家は受注残の推移・Satsumaの上市進捗・設備稼働状況を四半期ごとに確認することが重要。

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